情報誌「リビングひろしま 特別号 はじまり」2021年12月10日号に掲載されました。
冬も本番を迎え、家にこもりがちになる季節です。
今回は肺の病気により、酸素を吸入する治療について紹介します。
Q.家で酸素を吸う治療とは?
A.体内の酸素が不足した場合に使います。
私たちは酸素を肺から体内に取り込み、脳や筋肉またはいろいろな臓器で酸素を使って活動をしています。肺の機能が低下し体内の酸素が不足した場足、濃縮器やボンベから酸素を吸入して体に取り込む必要があります。
Q.在宅酸素療法の病気とは?
A.肺や心臓の病気が原因となることが多いです。
肺の病気では、たばこによる肺気腫や肺結核の後遺症、肺がんの手術後などに酸素吸入が必要となることがあります。
Q.在宅酸素療法を始めると身体や肺が弱くなりますか。
A.弱くなることはありません。
必要なだけの酸素を吸入し、きちんと治療を行えば身体が弱くなることはありません。逆に酸素の足りない状態は、多くの臓器の負担となるので、必要な酸素を過不足なく取り込むことは、身体にとって大切な治療です。
Q.在宅酸素療法をしながら、充実した生活ができますか。
A.健康状態や運動機能の維持に効果があります。
在宅酸素療法は、薬での治療や呼吸リハビリ、栄養療法などとともに行うことで、健康状態や運動機能の維持に効果があります。
何か気になる症状がありましたらお気軽にご相談ください。
大成呼吸器クリニック(呼吸リハビリテーション)広島市中区八丁堀
喘息や肺気腫(COPD)、咳、息切れ、いびきの治療をおこなっています。息苦しさを軽くする呼吸リハビリ、CTを用いた肺がんの診断、在宅酸素療法などの専門的な呼吸器診療が特徴です。