今回は、息が苦しいときにはやく楽になり、また普段の上手な呼吸としても使える方法を紹介します。
①ゆっくりとしたリズムで呼吸する
1分間に10回前後くらいがちょうど良い呼吸のリズムです。これは静かにしているときの呼吸で、身体を動かせばもちろん息は速くなります。しかし、速くて浅い息は新鮮な空気が肺の中に入りにくく、良い呼吸とはいえません。息切れのある場合も、なるべくゆっくりとしたがんばらない呼吸を心がけることで、息が整いやすくなります。
②息を吸ったときにお腹が少しだけ膨らむ
胸や肩を動かして息を吸うよりも、お腹が膨らむように軽く吸った方が楽になりやすいです。コツは、息を吸うときに、おへそのあたりのお腹があまり硬くならないようにしながらゆっくりと膨らむことを意識することです。
③くちびるを薄く開いて長めに息を吐く
吐く息に、くちびるでごく軽く抵抗をつけることで肺の空気をスムーズに吐くことができます。吐く息の速さの目安は、口の前30cmのあたりに置いた手のひらにほんの少し息のあたる程度がちょうど良いです。普段の息よりも少し長めに時間をかけて吐いてみましょう。
これら3つのポイントを心がけながら、効率の良い、省エネの呼吸を身につけましょう。
仰向け、また座った姿勢で1回3~5分、1日2~3回を目安に練習しましょう。慣れてきたら徐々に立った姿勢、また歩きながらというように応用してみてください。