情報誌「リビングひろしま」2020年12月25日号に掲載されました。
【肺がんと息切れ Q&A】
Q.肺がんの治療法は?
A.外科手術、化学療法、放射線治療の3つがあります。
肺がんは、がんの中で3番目に多く、年々増えています。初期では自覚症状が乏しく、多くは発見されたときに進行しています。しかし、早期がんは治療で完治する可能性が高く、レントゲンやCT検査などで早く発見することが大切です。
治療法には、外科手術、化学療法(抗がん剤)、放射線治療があります。どの治療法を選ぶかは、肺がんの種類やステージ、患者さんの状態を総合的に判断して決められます。
Q.肺がんの治療後も息切れが続いています。なぜでしょうか。
A.タバコによる肺気腫などで、肺機能や体力の低下が、治療前から起こっている可能性も。
肺がんの治療を受けると、一般的に肺の機能は低下します。中には徐々に効率の悪い呼吸になっていたり、呼吸をする筋肉が硬くなるケースも。
生活の中で「以前より階段の上り下りで息切れがする」「他人と一緒のペースで歩けない」などの症状があれば、肺機能や体力が低下しているサインです。
Q.息切れが楽になる方法は?
A.呼吸リハがあります。
呼吸リハ(呼吸リハビリテーション)では、上手な呼吸の練習や硬くなった呼吸筋のストレッチ、体力を付ける運動を継続することで、息切れが楽になっていきます。
呼吸専門の理学療法士が個別に治療計画を立てて、継続してサポートします。“楽な呼吸”を取り戻すためには、息切れを諦めず専門医に相談してください。