このたび“クリニック通信”をはじめることになりました。
日常の診療では、病気のことや治療のことを、患者さんにご理解いただくまでゆっくりと時間をかけてお話することができないことがあります。
クリニック通信では、肺の病気や呼吸の症状、検査や治療について、患者さんがお知りになりたいこと、患者さんに知っていただきたいことを、わかりやすく、詳しくお伝えしていきたいと思います。
クリニックでは、専門的な呼吸器疾患の診療を行っています。その特徴は、CTなどを用いた精密検査と息切れを改善するための専門的な呼吸リハビリテーションです。
平成30年7月にこのクリニックを開設するまで、25年間、呼吸器外科専門医として病院で勤務しておりました。この間、一貫して肺がんをはじめとしたさまざまな肺の病気の診療に携わってきました。
以前は不治の病とされた肺がんですが、その治療は日々進歩していて、今では根治される患者さんもたくさんおられます。肺がんを克服されたことを、一緒になって喜ぶ一方で、せっかく肺がんが治っても治療で呼吸の機能が損なわれてしまったために、息切れや咳で苦しんでおられる方々がとても多いのです。
私たちのクリニックでは、息切れや咳などの症状でお困りの患者さんが、少しでも呼吸が楽になってもらえるように様々な治療をおこなっています。そのために、お薬の治療だけでなく、楽な呼吸のための呼吸リハビリテーションを行っています。
呼吸リハビリテーションは正しい診断のもとで、正しい方法で継続すると、息切れの改善のために大きな効果が期待できます。
よりいきいきとした行動的な生活をおくるために、息苦しさや息切れは「年齢のせい」と諦めずに、お気軽にご相談ください。
令和元年12月26日
大成呼吸器クリニック 院長
呼吸器外科専門医・医学博士 大成亮次